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アルジャーノンに花束を

皆さん、「アルジャーノンに花束を」という小説を知っていますか?
私は名前を聞いたことしかなく、内容も障害を持つ人の物語であるということしか知りませんでした。

普段それなりに書物は読んでいます。
しかし、専ら推理やミステリー、時々科学、のものしか手を出していませんでした。
感動もの、恋愛ものなんて…。
このまま生きていたら、死ぬまで「アルジャーノンに花束を」を読んでいなかったでしょう。
そして、この素晴らしい本を馬鹿にしたままだっただろうと思う。

そんな俺がこの本を読み始めるキッカケは友達でした。
俺が読書が好きということを知り、友達の愛読書を貸してもらった訳です。
それが「アルジャーノンに花束を」でした。
最初は乗り気じゃなかったんです。内容が内容なので。
しかし、友達との会話のキッカケになれば良いなと言う軽い気持ちで借りました。
軽い気持ちは直ぐに無くなり、本の世界に入り込みました。
寝不足です。
移動中、休憩中、時間があれば読んでいました。
基本的には2冊か3冊を同時進行で読んでいますが、今回は1冊限定で進んじゃいました。
先週の金曜日。8月の26日に借りました。
今日は8月の31日。
2回読みました。
今日返すつもりですが、それまでに気に入った箇所だけでも何回も読みたい。
勇気はいるけど。

それでは少しだけ感想を。
粗筋としては
チャーリーと言う32歳の男性。しかし知能は幼児並み。
パン屋で働き、同じことしかしない彼に「頭を良くする」という手術の話が舞い込んでくる。
そして彼はそれに飛びつき、白ネズミのアルジャーノンと共に連日検査を受け、手術を受ける。
その手術により、彼は天才に変貌する。
超知能を手に入れた彼が愛や憎しみ、喜びや孤独を通し人間の心の真実に迫るという物語です。

文体としては初体験の日記調。
日記というよりかは全篇を通し報告文です。
慣れるまでは読みにくいのですが、ほとんどが一人称視点のため感情の移入度が凄い。
彼が楽しいと思うことは本当に楽しくなってくるし、苦しんでいると苦しさがひしひしと伝わってくる。
まさかこれがフィクションだとは思えない程、人情の機微を上手く書いている。

そして内容もさることながら、私は当たり前のようにそれで読みましたが、日本語訳が素晴らしい。
最初、まだまだチャーリーの知能が低いときの経過報告文は字を間違えていたり句読点を打てていなかったり、
更には文章も成り立っていないこともある。
しかし、知能を身につけていく段階毎に文字も間違えず、句読点も打てるようになる。
文章が破綻することなんてまずない。
学校の先生に句読点を教わり、身につけていく姿は本当に素晴らしい。
原文を読みたいと思わせる。
原文を読みたいと思わせる、それが日本語訳の役目の1つではないかと思った。
海外の素晴らしい作品を言語が不勉強だからと言って読めない人の為に発行されるのが、訳本です。
確かにそれが一番大事な役割だと思う。
しかし、訳本はそれだけではない。
興味を持たせるということ。
それも大事なんです。
味もなく、ただ原文を機械的に訳して、それを読んで何が面白い。
原文に沿うのは当たり前、しかしそこに日本語なら日本人の味を付けるのが訳者じゃないのか。
今まで読んできた日本語訳本の中で最も素晴らしい一冊です。

内容に関する感想が殆ど書けていませんねw
でも感想がなかなか頭に浮かんでこないんですよ。
面白く無かったからという訳ではなく、思うこと考えることが多過ぎて纏まらない。
取り留めもなく書いていくしかないんですかね。

チャーリーの幸せはどこにあったのか。
この物語を通して幸せを感じる部分というのは人によって違うんではないでしょうか。
チャーリーと家族。
チャーリーと教授達。
チャーリーとパン屋。
チャーリーと障害者達。
チャーリーと女性。
チャーリーとアルジャーノン。
全てに幸せを感じることも出来るし、苦しみを感じることも出来る。
貴方にとって幸せとは、と考えさせられる本です。
金持ちが幸せ。
天才が幸せ。
笑顔が幸せ。

そしてコレも考えさせられる。
残酷さ。
人間と言うもの残酷さ、感情というものの残酷さ、知能というものの残酷さ。
著者ダニエルキースはどうやってコレを書いたかは俺にはわからない。
しかし、人間の怖さを言葉の怖さを上手く書いている。
この本は泣けるからと言う軽い気持ちで読み始めると挫折する可能性もあると思う。
読み終わって、俺も読み始めた動機の軽々しさを憎む程でした。
これは会話のキッカケじゃなく、人そのものを味わわせるものです。

コレを読むのには覚悟がいる。
感動出来るか、残酷さに耐えられないか、そして何よりも自分を見られるか。
ここには書き足りない。
しかし書くことも出来ない。
様々な印象を与えてくれる、作品だった。
そうそう、壮大な前振り作品だということも言っておきます。
最後の文章は必ず最後に読むべき。


稀に見る出来の悪い文章だとは思うけど、これで締めさせてほしいです。
一度手放すと、もう読まないかもしれない。

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