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狂気、恐怖、協奏曲

先日紹介させていただいた、
連続殺人鬼カエル男 中山七里著

51sgxDdF3AL.jpg


読み終えました。

帯に書かれていた、どんでん返しに次ぐどんでん返し!という謳い文句ですが、
確かにどんでん返しの連続でした。

口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。 (Amazon.co.jpより)



本作には大きく分けて、5章あります。
最初から事件が起きて、警察が犯人を必死に追っていくのですが、
最初は全くと言っていい程、犯人の目星がつきません。
更に事件が起きていき、警察は犯人に余計に惑わされる。

サスペンスや推理小説は犯人を絞っていき、これ!というものを期待するから面白いという側面があります。
しかし、この作品は全く絞らせてくれない。
ですが、飽きずに読める。
それは何故か。

その一番の要因はこの著者さんの“読ませる力”にあると思います。
どんな風に読ませるのか?と問われると具体的には言えませんが、
次々と文章が頭に入ってくる、次の文章が気になる、という感じでしょうか。

この作品で思ったのは、登場人物、話の構成、伏線、社会性、あらゆる面において破綻してない、整合性が取れているという完全さ。

正直、色々な意味で最後の一行まで目が離せません。
本当にそうなんです。
離せません。
最後の一行でヤられます。
ですが、私はヤられませんでした。
ヤられませんでしたが、ヤられました。
この私の“ヤられました”は巧い!というヤられたです。
ストーリーとしては最後の1つ前くらいまでは完全にヤられていました。
まさか!という展開で面白かったのです。
ですが最後の最後はしっかり読んでいれば予測可能範囲です。
しかし、そこまで持って行く方法がとにかく巧い。
感嘆の声をあげました。
読み終えたのは電車の中でしたが、つい顔が綻びましたw

さてさて、内容の感想ですが、
ある猟奇的殺人事件から始まり、猟奇的事件で終わります。
埼玉県飯能市で起こる事件。
警察が相手にするのは犯人だけではなかったのです。
警察は犯人、マスコミ、更には住民までもを相手にしなければならないようになります。
ここらへんの社会性を描くのは難しいと思います。
さらに日本人というのはあまり表立った行動をしません。
どのような状況で、誰がどのように感じ、どのように行動するか。
これが巧く書かれていました。
文章によって、こういう状況になると住民は確かにこう動くかもしれないと想像を容易にさせるのです。

事件の恐怖に戦慄する住民。
狂気を惜しみなく発揮する犯人。
すべてが巧く重なり、この作品は膨れ上がります。
単なる殺人事件では片付けられない。
殺人事件の及ぼす影響、それに付随するように浮かび上がってくる社会の脆弱さ。
とにかく全てが交錯して、それが一点に集まって来るのです。
まるでメビウスの輪のように。
そこまでの持って行き方がまた巧い。

俺はもしかしたらかなり良い著者さんに出会ったのかもしれない。
さらにこの作品の中ではクラシック作品が扱われております。
ベートーベンの「悲愴」やショパンの「別れの曲」
有名作ばかりなので、簡単に頭の中で再生できるし、その場面に持って来いかもしれない。


狂気と恐怖が織りなす殺人協奏曲と言っても面白いかもしれない。
この事件は1人の犯人が指揮者となりすべてをコントロールします。
すべて1人の指揮者の意のままに。


面白かった。


さて、この作品も終わりに近づいていたので、今日本屋に寄りました。
実はもう、この著者さんの「さよならドビュッシー」を買うつもりで行ったんです。
でもなんか他の本に目を奪われてしまって…。
今日買ったのはコレ↓

3.jpg

こういうことを言うとまた記憶力が悪いと言われるかもしれませんが、
この表紙に描かれている人がなんか有名人に似ているように見えて仕方ないんです。

左から
水川あさみ
今田耕司
田中邦衛

に見えませんか?

作品のタイトルは「マネー・ロワイヤル」
著者は 西村健さん。

帯の文句は
狙うは5億!欺け!ワナにかけろ!

推理やサスペンス、ミステリーも好きですが、
騙し騙されのストーリーも好きなんです。
これもどんでん返しが期待出来そうじゃないですか?

早く読みたくてうずうずしています!
期待!


Artist : Ludwig van Beethoven
Song : Klaviersonate Nr. 8 c-Moll "Grande Sonate pathétique"





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