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おやすみラフマニノフ

おやすみラフマニノフ 中山七里著

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読みました。
えっとだいぶ前に紹介した、「連続殺人鬼カエル男」の著者で、紹介はしてないけど触れた「さよならドビュッシー」の著者さんです。

先に挙げた2作はどちらも満足だった。
今作には期待していました。
どれだけ文庫化を待ち望んだか。
ある日本屋を徘徊していると目に留まったんですね、この文庫が。
本日26日、本書23日第2版発行。
え?そんなにハイペースで読んだっけ?
そもそも買ったのそんなに最近だったっけ?w
最近の記憶が危ういw


粗筋を。
秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管されていた、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれる。脅迫状も届き、晶は心身ともに追い詰められていく。さらに彼らの身に不可解な事件が次々と起こり…。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。(「BOOK」データベースより)


正直に言うと新鮮さ、驚愕さが少なかった。
前作、「さよならドビュッシー」があまりにも鮮烈過ぎたのかな。
音楽小説としては面白い部類に入る。
ミステリーとしては、うーんと言った感じ。

どれだけ上手く書いても今作は絶対に前作と比較されてしまうんですね。
登場人物も岬洋介が前作に引き続き出ているし、身障者の女の子やプチ子・ヘミングなど暗に繋がらせているところもある。
岬洋介先生は前作ほど圧倒的ではないけれど、人を奮い立たせるところや世界をしっかり見ているところなどやっぱり凄い人だ。
主人公も含め殆どの人が岬先生に成長させられている。

大体のところで前作の方が上回っているので面白くなかった、とは言わない。
音楽情景の描写力。
これは前作に劣らないと思う。
私はあまりラフマニノフを聴きません。
ですが、聴いた事はあります。
そして聴きました。
聴きたくなるほど小説で細かく情熱的に壮大に書いています。
チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲も出てきますが、俺の大好きな曲の1つ。
この部分は本当にアツかった。
本作最後のラフマニノフ演奏場面。
作品の空気を漂わせたまま、ちゃんと締める。
ここら辺は流石だなと思います。

しかし、この中山七里さんという方は何者だろうか。
そう思い、wikiにお世話になった。
音楽にさぞ造詣が深い方だろうと思っていたのですが、
「ピアノには触った事がない、見た事がある程度」という事実。
音楽のジャンルを選んだのは数が少なかったから。
多分前作本作を書くにあたって凄い量の資料を読んだのだろうと思う。
しかし資料に載っていないような事もあっただろうと思うけど、音楽家の心情や音楽大学の内情まで詳らかに書いていた。
これは称賛に値する。

1つの作品としては面白い作品である事は間違いない。
前作「さよならドビュッシー」と併せて読むと更に面白いだろう。
小難しい言葉も小難しいトリックもないのでさらっと読めてお薦めの一冊です。


Artist : Sergei Vasil'evich Rachmaninov
Song : Piano Concerto No.2







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